【後期研修】

消化器内科は①内視鏡診断・治療(ESD、ERCP、EUS、FNA、EISなど)、②化学療法、③炎症性腸疾患、④肝癌・肝炎治療(血管造影を含む)といった領域に大別されますが、北里大学ではこれら全ての領域において多くの臨床実績を有しています。当院での後期研修の目標は、卒後3年目から6年目の間に消化器内科医として必要な基礎的知識、技術を修得することにあります。以下に具体的な研修プログラムをお示しします。

卒後3年目(後期研修1年目)

消化器内科として初めて専門的な診断・治療を行うことになります。北里大学病院では、上部消化管グループ下部消化管グループ肝臓グループ胆膵グループをそれぞれローテーションすることで、各専門領域における基本手技や知識を習得可能です。また、集中的に内視鏡手技の基本を学ぶために、「検査ローテーション」という入院患者を受け持たず、内視鏡に集中的に取り組むローテーション期間を設けています。また、個人に併せて臨床経験の少ない領域を「他科ローテーション」として他科選択します。J-OSLERも上級医の指導を受けすすめていきます。この1年間で、消化器内科医として上部消化管内視鏡検査をはじめとする必要最低限の知識や、基礎技術を修得します。また、当院では指導医のバックアップの元で早い段階からESDやERCPといった内視鏡治療の主実施医の経験が可能です。学会や勉強会での発表も積極的に行います。

卒後4年目(後期研修2年目)

当科の関連病院へ1年間出向し、自らが主治医となり豊富な臨床経験を行なうことで、大学病院で学んだ知識・技術をさらに発展させていきます。関連病院は神奈川県内が中心であり、出向先によって経験疾患が偏ることもありません。

卒後5年目(後期研修3年目)

原則として大学病院に戻ることとなります。この段階では、消化器内科医としてかなりのレベルに達していると思われ、病棟では中心となって患者の管理を行なっていきます。検査でも上部・下部内視鏡、ESD、ERCP等の主実施医を積極的に経験頂きます。

卒後6年目(後期研修4年目)

後期研修最終学年であり、チーフ業務を行ないます。具体的には、他科から依頼された患者様のマネージメント、消化器内科病棟(11W、11E病棟)の病棟管理の取りまとめ、スタッフが行う初期研修医の指導にも積極的に協力していただきます。この学年では、高度な内視鏡処置・超音波検査処置などの研修を行うことが可能です。

後期研修終了後は、①大学院への進学、②関連病院のスタッフとして出向、③大学病院に専門領域を決めスタッフとして残る、④ご自身の出身地の病院へ紹介などの進路が考えられます。

以上が後期研修プログラムとなります。

ご不明点がある方は個別にお問い合わせ下さい。(北里大学病院 臨床研修センター

【その他の研修】

他院での後期研修終了後の方や、短期での研修・見学の受け入れも行っています。

個別にお問い合わせ下さい。(北里大学病院 臨床研修センター